2017/08/20

【蔵書より】夏目漱石 我輩ハ猫デアル 上編(大倉書店・服部書店版:復刻版)


この猫人間?のイラストは個人的にはすこし不気味。

夏目漱石 我輩ハ猫デアル 上編
大倉書店・服部書店版(明治38年10月6日発行)の復刻版
(新選 名著複刻全集 近代文学館)
製作 (株)ほるぷ出版
    東京連合印刷(株)
印刷 49年6月20日 第12刷


カバーを外したところ


扉も凝ったデザイン


序文
漱石さんはこんなことを書いている。
「此書を公けにするに就て中村不折氏は数葉の挿画をかいてくれた。
 橋口五葉氏は表紙其他の模様を意匠してくれた。
 両君の御蔭に因って文章以外に一種の趣味を添え得たるは
 余の深く徳とする所である」

また最後にはこんなことも。
「猫が生きて居る間は---猫が丈夫で居る間は---
 猫が気が向くときは---余も亦筆を執らねばならぬ。」


序文の後ろにはこんな挿画も


有名な書き出し


頁はアンカット


奥付まで凝った意匠


こちらは裏表紙。このロゴマークの「O」と「H」というのは、
もしかすると大倉書店と服部書店の頭文字??


カバーを外した裏表紙


昭和49年の復刻版ですが、天金は健在


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2017/07/22

【蔵書より】夏目漱石 三四郎(春陽堂版:復刻版)



夏目漱石 三四郎
春陽堂  明治42年5月13日 初版発行の復刻版
(精選 名著復刻全集 近代文学館)
製作 (株)ほるぷ出版
    東京連合印刷(株)
印刷 昭和47年6月1日 第1刷






春陽堂版 初版の奥付


こちらは日本近代文学館の復刻版独自の奥付

漱石さんの本は装幀が美しいことで有名。
作品の内容もさることながら、
デザインを愉しむことも古書愛好の醍醐味と思う。
まさに本は総合芸術。


2017/03/27

【蔵書より】井伏鱒二 黒い雨(新潮社版)



井伏鱒二 黒い雨
新潮社版 単行本 第2刷
印刷 塚田印刷(株) 昭和41年11月5日 第2刷
製本 神田加藤製本所
装画 塩出英雄







この作品は以前、文庫で読んだことがあります。
その本は引っ越しの際に手放してしまったので、
こんどは単行本で再読しようと思い買いました。


2017/02/02

カフカ 変身 他一篇 山下肇 訳(岩波文庫 第15刷)



フランツ・カフカ 変身 山下肇 訳
岩波文庫 第15刷
印刷 法令印刷 昭和43年10月30日
製本 田中製本



すこし風変わりな作品だということ以外、
なにも知らずに書いました。
均一台ですので、そういう買い方ができるのです。
昭和43年の印刷ですのでだいぶ紙面がヤケています。
当時の岩波文庫にはスピンがついていたのですね。
ただ、だいぶ紐が擦り切れていて、
外れてしまうかしまわないかくらいに痛んではいたのですが、
ブックカバーを取り付けようとした時に、
外れてしまいました。ごめんなさい。

2017/01/19

安部公房 砂の女(新潮社単行本)



安部公房 砂の女
新潮社 第14刷
印刷 光邦印刷株式会社 昭和42年10月30日
製本 神田加藤製本所
装幀 香月泰男



「砂の女」はたしか、
私が読んだ初めての安部公房作品でした。
新潮文庫で読みました。
引っ越し前にその文庫は手放してしまいました。
安部公房は好きですし、
今度は単行本で出会いましたので
また手元に置いておきたくなったのです。



「砂の女」。
表題がまず色々の想像をかき立てるのですが、
これは本当に不思議なお話です。
こんな話、現実にはないだろうと思うのですが、
こんな一文から始まります。
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八月のある日、男が一人、行方不明になった。
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今、これを書きながらペラペラとページを処々繰ってみたのですが、
結構忘れているところもありますね。
砂の底に棲む女から男が逃げられない、
というお話なのですが、
安部公房の描く物語の世界はちょっと現実離れしている様で、
それでも、そこに置かれた登場人物の心情描写は極めてリアルです。
独特の世界観は読んでいて飽きるということがありません。
「箱男」も然り。段ボールの家で生活している人は何度も見ているけれど、
段ボールをかぶって歩き回っている人など見たことはありません(笑)。