2017/03/27

【蔵書より】井伏鱒二 黒い雨(新潮社版)



井伏鱒二 黒い雨
新潮社版 単行本 第2刷
印刷 塚田印刷(株) 昭和41年11月5日 第2刷
製本 神田加藤製本所
装画 塩出英雄







この作品は以前、文庫で読んだことがあります。
その本は引っ越しの際に手放してしまったので、
こんどは単行本で再読しようと思い買いました。


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2017/02/02

カフカ 変身 他一篇 山下肇 訳(岩波文庫 第15刷)



フランツ・カフカ 変身 山下肇 訳
岩波文庫 第15刷
印刷 法令印刷 昭和43年10月30日
製本 田中製本



すこし風変わりな作品だということ以外、
なにも知らずに書いました。
均一台ですので、そういう買い方ができるのです。
昭和43年の印刷ですのでだいぶ紙面がヤケています。
当時の岩波文庫にはスピンがついていたのですね。
ただ、だいぶ紐が擦り切れていて、
外れてしまうかしまわないかくらいに痛んではいたのですが、
ブックカバーを取り付けようとした時に、
外れてしまいました。ごめんなさい。

2017/01/19

安部公房 砂の女(新潮社単行本)



安部公房 砂の女
新潮社 第14刷
印刷 光邦印刷株式会社 昭和42年10月30日
製本 神田加藤製本所
装幀 香月泰男



「砂の女」はたしか、
私が読んだ初めての安部公房作品でした。
新潮文庫で読みました。
引っ越し前にその文庫は手放してしまいました。
安部公房は好きですし、
今度は単行本で出会いましたので
また手元に置いておきたくなったのです。



「砂の女」。
表題がまず色々の想像をかき立てるのですが、
これは本当に不思議なお話です。
こんな話、現実にはないだろうと思うのですが、
こんな一文から始まります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
八月のある日、男が一人、行方不明になった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今、これを書きながらペラペラとページを処々繰ってみたのですが、
結構忘れているところもありますね。
砂の底に棲む女から男が逃げられない、
というお話なのですが、
安部公房の描く物語の世界はちょっと現実離れしている様で、
それでも、そこに置かれた登場人物の心情描写は極めてリアルです。
独特の世界観は読んでいて飽きるということがありません。
「箱男」も然り。段ボールの家で生活している人は何度も見ているけれど、
段ボールをかぶって歩き回っている人など見たことはありません(笑)。

2017/01/17

開高健 輝ける闇(新潮社単行本)



開高健 輝ける闇
新潮社単行本 第5刷
印刷 二光印刷(株) 昭和44年5月20日 第5刷
製本 新宿加藤製本所
装幀 中本達也



開高健は少し前に「夏の闇」を新潮文庫で読みました。
今回古書で買ったのは「輝ける闇」ですが、
「夏の闇」と同じく著者が南ベトナム政府軍に従軍したときの体験が
ベースになっているそうです。
「夏の闇」を読んだ後にいずれ本作も読んでみたいと思っていたところ、
先日の古本市で偶然見つけたので買ったという訳です。
執筆時期としては本作の方が先に書かれた様です。
それにしても、安部公房の単行本もそうですが、
この頃の新潮社は「純文学書下ろし特別作品」という謳い文句が
ずいぶんお気に入りだったみたいですね。



さて、著者は釣りが大層好きだった様で、
「夏の闇」を読んだ後にそのことを知って
とても納得してしまいました。
何しろ「夏の闇」で主人公と女が舟に乗って釣りをする場面は
ちょっと調べたくらいじゃ描けないレベルなのです。

2017/01/12

武者小路実篤 若き日の思ひ出(角川文庫)





武者小路実篤 若き日の思ひ出
角川文庫 第36版
印刷 新興社 昭和40年4月30日
製本 田中製本

この本は先日、神保町を歩いていて
古書店の均一台で見つけたものです。

武者小路実篤。作家名は知っていても、
今までずっとその作品には触れずにきてしまいました。
名前だけしか知らないという、
ある種の後ろめたさの様なものがあるなか、
ちょうど見つけたのです。
前にも書きましたが、こういうとき、
均一台に並んでいる本というのは背中を押してくれている様な、
なにかまたとない機会を提供してくれている様な、
そんな錯覚めいた思いを抱かせてくれるのです。

作品としては「友情」や「愛と死」が代表になると思うのですが、
この「若き日の思ひ出」の序文には下の様に書かれています。

(以下、角川文庫第36版「序」より一部を引用)
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この小說は僕のかいた小說のある種の小說、「友情」、「愛と死」、
なぞの部類に屬する小說として一番自分には思ひ出の多い小說
である。
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作家がこの様に書いていることもありますので、
読むのが愉しみです。

それにしても、この文庫本は古いです。
印刷は昭和40年で、だいぶ紙面にヤケが入っています。
当時の角川文庫にはスピン(紐の栞)が付いていたのですね。