2017/04/15

【蔵書より】谷崎潤一郎 鍵(中央公論社版)



谷崎潤一郎 鍵
中央公論社版 初版
装丁・挿画 棟方志功
印刷 三晃印刷 昭和31年12月1日
色版印刷 求龍堂印刷
製本者 毛利伸夫
製函者 加藤三吉









物語の内容も素晴らしいけれど、
この本は何より、版画家 棟方志功が
装丁・挿画を手がけたことが
特筆すべきところかと思う。

この様な本を手にすると、
書籍は総合芸術と思う。


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2017/04/10

【蔵書より】三島由紀夫 剣(講談社版)



三島由紀夫 剣
講談社版 初版
印刷 星野精版印刷(株) 昭和38年12月10日発行
製本 (株)加藤製本所
装幀 真鍋博







この本とは先週末、本郷の古書店で出会った。
文学作品が主のお店ではないけれど、
三島さんの作品は幾つも並んでいて
その中の一冊がこの本だった。

レジに持ってゆくと、店主とおぼしき方が
「もうすこし綺麗だと良かったんだけれどね。装丁はいいよね」
私の本棚には経年でもっとボロボロになっている本も
並んでいるので、この本はじゅうぶん綺麗な方だと思う。
でもたしかに、三島さんの本は装丁が凝っていると思う。
そしてこの本も、いかにも三島さんという感じの装丁デザイン。


2017/02/12

安部公房 他人の顔(講談社 単行本)



安部公房 他人の顔
講談社単行本 第2刷
印刷 (株)常磐印刷所 昭和39年11月20日
製本 大光堂
装幀 松本達



安部公房「他人の顔」です。
この小説はすこし前に読書日記でも触れました。
その時は新刊書店で買った新潮文庫で読んでいました。
その後すこしして、西部古書会館の古書市で
単行本が並んでいるのを見つけて買いました。
同じ小説を二度も買うというのは無駄な様な気もするのですが、
好きな作家ですし、すこし経ったら単行本で読むのもいいなと
思ったのです。

この小説はどうだか判りませんが、
時々、文庫化する際に作品の一部内容を変更する場合などもあり、
まったくの無駄でない場合だってあるのです。
そしてなにより、
その小説が世に出た時の姿に(厳密には第二刷ですが)接する
という愉しみもあるのです。



この本の装幀ですが、
一枚目の写真に載っている表紙の卵の様な物体は
おそらく、のっぺらぼうの「顔」なのではないかと思っています。
そもそも人間の顔とは何か、ということもこの小説のテーマのひとつ
ですので、そういう感覚を表しているのではないかと。
そして三枚目の写真は表紙の裏側の様子です。
のっぺらぼうの後に公房さんの顔が出てくるというのも、
ちょっとしたユーモアを感じます。

2017/02/05

安部公房 無関係な死(新潮社単行本)



安部公房 無関係な死
新潮社単行本 初版
印刷 塚田印刷(株) 昭和39年11月21日
製本 神田加藤製本所



表題作を含む小説集で、8篇が収められています。



安部公房の本の装丁は
デザインが凝っていて面白いです。
目次の裏に「カット 安倍真知」とありますので
このカバーのイラストは
奥さんが手がけたのでしょうか。

2017/01/18

サルトル 嘔吐(人文書院サルトル全集)



サルトル 嘔吐 白井浩司 訳
人文書院 第2版
印刷 小林印刷所 昭和36年5月10日
製本 坂井製本所



この本は人文書院から発行されたサルトル全集の
第6巻という位置づけになります。

哲学者も小説を書くのですね。
私は哲学がちっとも解らないのですが、
大江さんの小説を読んだ後、解説などで少なからず
サルトルという名を目にすることになります。
以前にも書きましたが、とあるNHK番組でサルトルの「嘔吐」を
紹介しており、小説を書いている人物なのであれば
その作品を読んでみようとずっと思っていました。
そんな折、古本市でこの本を見つけたのです。

いまちょうど、大江健三郎の小説を読んでいますが、
その後、この小説を読んでみます。