2017/07/13

【読書日記】三島由紀夫 美徳のよろめき(講談社版)



2017-30
三島由紀夫 美徳のよろめき
講談社版 第4刷
読了

先日から読んでる三島さんも今日読み終えた。
今日は活字な日だった。
たしかに、時間と体調が十分なら
読書はモリモリ捗る。

学生時代は図書室が昼休みの安息だった。
でも社会人だと読書時間の確保は難しい。
大人になってからは碌に読めてない時期も
結構長かった。

去年から、意識して早朝の仕事前に
2時間の読書時間を確保している。
でも前日の疲れが残っていると、
時々ウツラウツラすることもある。
生きているうちに読める物語の数は
限られている。



2017/07/13

【読書日記】小林多喜二 蟹工船(青空文庫版)



2017-32
小林多喜二 蟹工船(青空文庫版)
読了

今日読み始めて、
一気に読んでしまった。
読み進めるうちに、
漁夫たちに感情移入してしまう。

陸の上と違って逃げ場がない
という事実だけで、
どれだけ絶望的になってしまうことか。
最後の決起の場面は読んでて熱くなる。

自分たちの寝起きする船室を「糞壺」と呼び、
毎日シラミとの格闘、はけ口のない性欲、
荒々しく匂ってくる様な描写と文体とが
絡み合ってすごい感じ。


2017/07/13

【読書日記】田山花袋 蒲団(青空文庫版)



2017-31
田山花袋 蒲団
青空文庫版
読了

三島さんの「美徳のよろめき」を
読んでいる途中だったけれども、
持て余した時間を利用して
青空文庫で花袋さんの「蒲団」を読んだ。

以前から古書で見つけしだい購入しようかと
思っていたけれど縁がなく、
仕方ないので青空文庫で読んでしまった。

主人公の時雄の気持ちは理解出来るのだけれど、
その振る舞いが滑稽過ぎて
読んでいて可笑しくなってしまう。



2017/07/11

【雑記】村上春樹はお酒に合う



以前にも書いたけれど、
私は村上さんのエッセイを読みながら
酒を飲むのが好きだ。
村上さん自身がアルコールを嗜む人で
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」という
蒸留所や酒場を訪ねる紀行も出版しているくらい。

そして小説のなかにもウィスキーや
ビールを飲む場面がよく出てくる。
つい先日読んだ「世界の終わりと〜」もそうだった。

どうして村上さんの小説は酒に合うのだろうと、
そんなことを考えていた。
たぶん文体が心地よいことと無関係でない様に思う。
少し酔っていても入って来やすいのだと思う。

それと、主人公が女性に投げかける気の利いたお洒落なセリフ。
なかなか正気では自分と遠い世界に思えても、
ほろ酔いだったら、覚えておいていつか試してみよう、なんて
思ってしまうかもしれない。
そんな機会があるかどうかは別として。

2017/07/10

【読書日記】三島由紀夫 美徳のよろめき(講談社版)



017-30
三島由紀夫 美徳のよろめき
講談社版 第4刷
76頁まで

今日から三島さんを読み始めた。
「美徳のよろめき」という表題が
端的にこの作品の内容を表していると思う。
まだ前半までしか読み進めていないけれども。。

主人公の節子は旦那と夫婦の営みが殆どなく、
むかし唇を交わした土屋と逢瀬を重ねてゆき
徐々に離れられなくなってゆく。

三島さんは節子の心の機微を
とても細やかに描いていると思う。
土屋に傾くなかで節子が妊娠した子は
実の夫の子供であったのだけれども
それでも堕ろしてしまう。
そこに至るまでの心の移ろいなど
普通、女性でなければ描けないことだと思う。

いつだったか、ドナルド・キーンさんが
とある番組の中で言っていた。
ノーベル文学賞に日本人を推すのであれば誰を推薦するかと、
スウェーデンアカデミーから意見を聴かれたことがあったらしいのだけれど、
谷崎純一郎こその栄誉にふさわしいと答えたそうだ。
谷崎文学という大きな山脈があって
それを無視できなかったと言っている。
二番目に推したのは川端康成、
三番目が三島由紀夫だったそう。
キーンさんは作家の業績に加え、
日本独特の年功序列も重視して誰を推すかを決めたそうだ。
結局、谷崎さんは亡くなって(それだけが理由ではもちろんないだろうけれど)
川端さんが受賞された。

こんなことも言っていた。
三島由紀夫はおそらく現在最高の作家だが、
この若者が支持され谷崎と川端の受賞が見送られたとすれば、
日本の一般市民はとても奇妙に感じるだろう、と。

2017/07/09

【読書日記】村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)



2017-29
村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)
新潮文庫 第10刷
読了

読み終えた。
村上さんの長編は今まで、
好きな作品を何度も読み返す様な
そんな読み方をしてきた。

「ノルウェイの森」とか「国境の南、太陽の西」とか。
この作品を読んで、まだ手をつけていない未読の長編も
読んでみるべきと思った。
「海辺のカフカ」「1Q84」はまだ読んでいない。
「ねじまき鳥クロニクル」はだいぶ若い時に読んだので
もう一度読んだらきっと印象も違うと思う。
なにしろ、ノモンハンの残酷な描写しか印象に残っていない。
取りこぼした短編集もあると思う。

作中に出てくる夢読みの助手は
ノルウェイの森の直子を連想させた。
そしてピンクの17歳の女の子はどこか、
緑に似ている様な気がする。


2017/07/08

【読書日記】村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)



2017-29
村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)
新潮文庫 第10刷
214頁まで

上巻に引き続き、
下巻を真ん中くらいまで読み進めた。

存在しているということは、
認識されているということなのかも知れない。
生きるということは、
認識している、ということだと思う。

今日は休日。
家事が終わって一息ついたら
もう夕方のチャイムが外で鳴り響いた。
今日はワイシャツの白さを取り戻すために
だいぶ時間を費やした。
クリーニング屋に頼まなくても
色々と方法はあるものだ。

2017/07/04

【読書日記】村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)(新潮文庫)



2017-28
村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)
新潮文庫 第11刷
読了

上巻を読み終えた。
「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」が
微かだけれども、繋がりを見せ始めている様な気がする。

たぶん、計算士の「私」の無意識下にある世界が
世界の終りの「僕」の居る街なのではないかと、
漠然とそんな予感がしている。

「私」と「僕」はきっと繋がっていると思う。
計算士としてシャフリングをしている最中の「私」が
「世界の終り」の街に居る「僕」なのではないかと
そんな風に思える。

今夜、仕事の帰りに三省堂池袋本店で
下巻を買ってきた。

続きを読むのが楽しみ。

2017/07/03

【雑記】真夏の夜の



今日は猛暑日ということで、
東京は35度を超えるという予報だった。

私は朝五時半には部屋を出て
就業開始まで朝読をしているので、
そして昼も弁当持参なので外には一歩も出ず、
少なくとも日中の炎天下の最中に外気に触れることはない。
帰る頃にはもう陽も暮れかかっている。

でも今日はさすがに職場を出ても
まだかなり暑かった。

お手頃のメルローを買って
オンザロックスで少し酔って寝る。

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上)」は
296頁まで進んだ。すこし不思議な世界観。

2017/07/02

【蔵書より】開高健 花終る闇(新潮社版)



開高健 花終る闇
新潮社版 単行本 平成3年12月25日 第3刷
印刷 大日本印刷(株) 
製本 加藤製本(株)
装画 岸田淳平











「輝ける闇」と「夏の闇」を以前読んでいる。
この「花終る闇」と合わせて三部作とよく言われる。
この本を見つけたとき、迷わず買おうと思った。
残りの一作をどうしても読んでみたいと思っていたから。
でもその作品が未完であったとは知らなかった。

私の場合、読みたいと思った本を探して都度買うのではなく、
古書店や古書市をぶらぶら歩いてみて、
その日に出会って読んでみようと思った本を買って帰る。
ひとつだけ、きまりごとを設けていて、
自分の足で持って帰れるだけの量しか買わない、ということ。

この本を買った日はたしか、
開高さんの本とよく出会う日で
他にも何冊か買った。