2017/07/21

【読書日記】芥川龍之介 羅生門(青空文庫版)



2817-35
芥川龍之介 羅生門(青空文庫版)
読了

空いた時間で
青空文庫の羅生門を読んだ。
この作品は以前にも読んでいる。
いちいち描写がオドロオドロしい。
でも、人の業とか善悪の基準みたいなものを
考えさせる作品。

芥川龍之介は今まで縁がなく、
一冊も持ってない。
なぜだろうと考える。

作品の時代設定が余りに昔のものばかり
というイメージが私の中にあって、
距離を感じてしまい、それが親しみにくさに
繋がっているのかも知れない。

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2017/07/20

【読書日記】永井荷風 濹東綺譚(新潮文庫)



2017-34
永井荷風 濹東綺譚
新潮文庫 第70版
52頁まで

濹東綺譚はずっと前に読んでいる。
ただ、内容をほとんど覚えていないので、
均一台で見つけたときに
再読してみようと思って買った。

この作品には昭和始め頃、
まだ東京の彼方此方に路面電車が走っていた頃の
街の様子が描かれていて、
読んでて愉しい。


2017/07/20

【読書日記】立原正秋 帰路(講談社版)



2017-33
立原正秋 帰路
講談社版 初版
読了

読み終えた。
主人公の大類は美術商で妻が居るけれど、
妹の様に思っていた磯子から
想いを打ち明けられ不倫してしまう。
12年前に訪れたヨーロッパの国々を磯子と共に
当時を振り返りながら再び訪れる。

この作品を読んで感心したのは
すこしピントがズレてると
思われるかもしれないけれど、
大類さんの金遣いの奔放さがすごい。
今とは景気も違っただろうし、
著書も出してたから経済的に
余裕はあったのだろうけれど。

それに、すごい自信家。



2017/07/14

【読書日記】立原正秋 帰路(新潮社版)



2017-33
立原正秋 帰路
講談社版 初版
30頁まで

さいきん、新潮社の「純文学書下ろし特別作品」なるシリーズを
古書店で見つけた場合はできるだけ購入することに決めている。
というのも、自分の知らない作家の作品に
触れる機会を得ようと思っていて、
そういう意味でこのシリーズは適当ではないかと思った次第。

この本と出会えたのも、その様な経緯によるもの。
立原正秋さんの作品を読むのは初めてになると思う。
美術商の男がスペインに住んで居る知人の日本人画家を
訪ねるところから物語は始まる。

男はその画家の妻を伴っていて、
画家と妻はどうやら別れることにした様なのだけれど、
まだ読み始めたばかりなので今後が楽しみ。


2017/07/13

【読書日記】三島由紀夫 美徳のよろめき(講談社版)



2017-30
三島由紀夫 美徳のよろめき
講談社版 第4刷
読了

先日から読んでる三島さんも今日読み終えた。
今日は活字な日だった。
たしかに、時間と体調が十分なら
読書はモリモリ捗る。

学生時代は図書室が昼休みの安息だった。
でも社会人だと読書時間の確保は難しい。
大人になってからは碌に読めてない時期も
結構長かった。

去年から、意識して早朝の仕事前に
2時間の読書時間を確保している。
でも前日の疲れが残っていると、
時々ウツラウツラすることもある。
生きているうちに読める物語の数は
限られている。



2017/07/13

【読書日記】小林多喜二 蟹工船(青空文庫版)



2017-32
小林多喜二 蟹工船(青空文庫版)
読了

今日読み始めて、
一気に読んでしまった。
読み進めるうちに、
漁夫たちに感情移入してしまう。

陸の上と違って逃げ場がない
という事実だけで、
どれだけ絶望的になってしまうことか。
最後の決起の場面は読んでて熱くなる。

自分たちの寝起きする船室を「糞壺」と呼び、
毎日シラミとの格闘、はけ口のない性欲、
荒々しく匂ってくる様な描写と文体とが
絡み合ってすごい感じ。


2017/07/13

【読書日記】田山花袋 蒲団(青空文庫版)



2017-31
田山花袋 蒲団
青空文庫版
読了

三島さんの「美徳のよろめき」を
読んでいる途中だったけれども、
持て余した時間を利用して
青空文庫で花袋さんの「蒲団」を読んだ。

以前から古書で見つけしだい購入しようかと
思っていたけれど縁がなく、
仕方ないので青空文庫で読んでしまった。

主人公の時雄の気持ちは理解出来るのだけれど、
その振る舞いが滑稽過ぎて
読んでいて可笑しくなってしまう。



2017/07/11

【雑記】村上春樹はお酒に合う



以前にも書いたけれど、
私は村上さんのエッセイを読みながら
酒を飲むのが好きだ。
村上さん自身がアルコールを嗜む人で
「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」という
蒸留所や酒場を訪ねる紀行も出版しているくらい。

そして小説のなかにもウィスキーや
ビールを飲む場面がよく出てくる。
つい先日読んだ「世界の終わりと〜」もそうだった。

どうして村上さんの小説は酒に合うのだろうと、
そんなことを考えていた。
たぶん文体が心地よいことと無関係でない様に思う。
少し酔っていても入って来やすいのだと思う。

それと、主人公が女性に投げかける気の利いたお洒落なセリフ。
なかなか正気では自分と遠い世界に思えても、
ほろ酔いだったら、覚えておいていつか試してみよう、なんて
思ってしまうかもしれない。
そんな機会があるかどうかは別として。

2017/07/10

【読書日記】三島由紀夫 美徳のよろめき(講談社版)



017-30
三島由紀夫 美徳のよろめき
講談社版 第4刷
76頁まで

今日から三島さんを読み始めた。
「美徳のよろめき」という表題が
端的にこの作品の内容を表していると思う。
まだ前半までしか読み進めていないけれども。。

主人公の節子は旦那と夫婦の営みが殆どなく、
むかし唇を交わした土屋と逢瀬を重ねてゆき
徐々に離れられなくなってゆく。

三島さんは節子の心の機微を
とても細やかに描いていると思う。
土屋に傾くなかで節子が妊娠した子は
実の夫の子供であったのだけれども
それでも堕ろしてしまう。
そこに至るまでの心の移ろいなど
普通、女性でなければ描けないことだと思う。

いつだったか、ドナルド・キーンさんが
とある番組の中で言っていた。
ノーベル文学賞に日本人を推すのであれば誰を推薦するかと、
スウェーデンアカデミーから意見を聴かれたことがあったらしいのだけれど、
谷崎純一郎こその栄誉にふさわしいと答えたそうだ。
谷崎文学という大きな山脈があって
それを無視できなかったと言っている。
二番目に推したのは川端康成、
三番目が三島由紀夫だったそう。
キーンさんは作家の業績に加え、
日本独特の年功序列も重視して誰を推すかを決めたそうだ。
結局、谷崎さんは亡くなって(それだけが理由ではもちろんないだろうけれど)
川端さんが受賞された。

こんなことも言っていた。
三島由紀夫はおそらく現在最高の作家だが、
この若者が支持され谷崎と川端の受賞が見送られたとすれば、
日本の一般市民はとても奇妙に感じるだろう、と。

2017/07/09

【読書日記】村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)(新潮文庫)



2017-29
村上春樹 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(下)
新潮文庫 第10刷
読了

読み終えた。
村上さんの長編は今まで、
好きな作品を何度も読み返す様な
そんな読み方をしてきた。

「ノルウェイの森」とか「国境の南、太陽の西」とか。
この作品を読んで、まだ手をつけていない未読の長編も
読んでみるべきと思った。
「海辺のカフカ」「1Q84」はまだ読んでいない。
「ねじまき鳥クロニクル」はだいぶ若い時に読んだので
もう一度読んだらきっと印象も違うと思う。
なにしろ、ノモンハンの残酷な描写しか印象に残っていない。
取りこぼした短編集もあると思う。

作中に出てくる夢読みの助手は
ノルウェイの森の直子を連想させた。
そしてピンクの17歳の女の子はどこか、
緑に似ている様な気がする。