2017/08/16

【読書日記】太宰治 人間失格(青空文庫版)



2017-55
太宰治 人間失格(青空文庫版)
読了

久方ぶりにこの作品を読んだ。
前回読んだ時と、今の私と、
色々変わった部分もある。

アルコールを
たんと摂るようになった。
あの頃は一人で飲み屋に行くことなど
なかった。

アルコールが、というよりも、
酒場の雰囲気に浸りたくて
出掛けるようなところもある。
酔いは、人と人と間にある垣根を低くする。
知らない酔客と
グラスを合わせることもある。
虚しい、酔っている間だけの関係なのに。
もし、おなじ相手と
朝の通勤電車で隣合わせても、
きっと何ということもないのに。

この小説をいちばん最初に読んだ時の、
きっかけは何だっただろうと
今思い出そうとしたのだけれど、
もう忘れてしまった。

でも、私のなかに在る本質的のものは
こういう作品に触れたがっている様なところが
あると思う。
葉蔵が自分に思える、というのは
私だけでなくて、
同じ様なことを感覚する人は居ると思う。

ただ、昔よりも今の方が
その思いがより強くなっているというのは
どういうことだろう。


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2017/08/15

今日の夕食



自家製カレーライス

本郷三丁目
名曲・珈琲 麦 にて


2017/08/15

【読書日記】ドストエフスキー 罪と罰 第二巻(岩波文庫)



2017-53
ドストエフスキー 罪と罰 第ニ巻(岩波文庫 第46刷)
110頁まで

ひとりの人間が
犯罪に手を染めてゆく、
また犯した罪と向かいあうときの心理を
ここまで実際的の感覚で描写されると、
まるで自分に起きた出来事の様に
読む側が錯覚するのも無理はないと思う。

後の作家に多大な影響を与えた作品の
ようだけれど、
個人的には以前読んだ中村文則さんの
「遮光」を思い出した。


2017/08/14

【読書日記】太宰治 兄たち(青空文庫版)



2017-54
太宰治 兄たち(青空文庫版)
読了

表題のとおりで、
兄たちについての想い出が綴られている。
とても短い随筆で、
こういうちょっとした文章を読もうと思うと
全集を頼ることになると思う。
この青空文庫の底本は
ちくま文庫の太宰治全集とのこと。


2017/08/13

【読書日記】ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫)



2017-52
ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫 第52刷)
読了

一巻を読み終えた。
昨夜は午前二時くらいまでにして
寝ようとしたのだけれど、
この作品世界からなかなか抜け出せず、
(おそらくはカフェインの採り過ぎもあったかもしれない)
朝まで眠ることができなかった。

ラスコーリニコフは周到に
アレ(金貸しの老婆を殺害する計画)を断行する為の準備を
続けるなかでも、自身本当にそれを行えるのかどうか懐疑的。
それでも、彼を取り巻く周りの様々な「要素」が
あたかもそれを断行せしめるべく動いている様に
彼には感ぜられた。

読み進めるなかで、
彼が本当に殺したかったのかどうか
判然としないところがある。

なんというか、
何かに憑かれた様にしか思えない様な部分もある。
たまたま選ばれて、導かれ、
とうとう吸い込まれてしまった様な。


2017/08/12

【蔵書より】川端康成 古都(新潮社版)



川端康成 古都
新潮社版 昭和37年6月21日印刷 初版
印刷 二光印刷(株)
製本 新宿加藤製本所
装幀 石井敦子












2017/08/12

【読書日記】ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫)



2017-52
ドストエフスキー 罪と罰 第一巻(岩波文庫 第52刷)
50頁まで

今までドストエフスキーには
まったく触れてこなかった。
四十も過ぎてから、やっと手をつけようと思う。

あまりに著名な作家ということもあり、
そしてこの「罪と罰」はとくに、
読んでいないということが
ずっと何処かに引っ掛かっていて、
そんな折も折、神保町にある古書店の均一台で
岩波文庫の3冊セットを見つけた次第。

この第一巻は昭和51年の52刷ということで、
四十年少し前の本ということになる。
私も昭和51年生まれなので
同い年の本を手にしている訳で、
あまり読書の中身とは関係のない部分ではあるけれど、
どことなく親しみが持てる様な気がしている。
こういう大きな作品に立ち向かってゆく時には、
そんな些細なことでも勇気付けられるような気がする。

2017/08/11

【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)



2017-48
夏目漱石 彼岸過迄
春陽堂版 複刻版
日本近代文学館 初刷
読了

読み終えた。
読み始めた頃は敬太郎を中心とした話かと思いきや、
これは須永が主人公と言っても良い作品だと思う。

小説を読んでいて、
登場人物に自分を重ねることは
ほとんど無いのだけれど、
この作品を読んでいて驚いた。

須永の内に、
私は自分を見た様な気がしている。
どんな自分か、というのを此処に直に書くのは
やめようと思うけれども、
この小説を読んだことがある人ならば
大方想像できると思う。

私自身、そういう自分の性質で苦しむことがあって、
どういう心持ちで居れば
泰然として自分を焦がさずに済むのか
よく考えることがあるので、
そういう苦しい部分をここまで執拗に描かれると
正直読んでて辛いところもある反面、
私だけではないのだという変な安息もある。

想像だけれど、漱石さん自身も須永に似たところが
あったのではないかという気がする。
そうでなければ、
あんな風に実感を伴って描けない様な気がする。


2017/08/10

【雑記】読んだ気になっていた太宰さん



さいきん、このブログの記事で
太宰作品の読書日記を頻繁に投稿している。
それには理由があって、
どことなく、太宰さんの作品を
読んだつもりになっている自分を見つけたため。

一度読んでもう、知って居るつもりに
なっていたかもしれない。
しかも、それはだいぶ前の話で、
内容をきちんと覚えていない作品も多い。
だから青空文庫で
また一から読み直そうと思っている。

なぜ青空文庫なのかというと、
私のカバンにはいつも読みかけの本が何かしら入って居る。
それに加えて別の本も持ち歩くというのは
物理的に結構大変なことだし、
青空文庫で何かの合間にちょこちょこと読むのが
良い様な気がしている。
幸い、太宰さんの作品には
何かの折にちょっと読めるくらい短いものが多い。

便利な時代になったと思う。
iPhoneに青空文庫の読めるアプリを入れておけば、
いつでもどこでも太宰さんの作品が読めるのだから。

2017/08/10

【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)



2017-48
夏目漱石 彼岸過迄
春陽堂版 複刻版
日本近代文学館 初刷
260頁まで

ここ数日は、この重い本をずっと持ち歩いている。
中盤くらいまで読み進めた。

思い出したことがある。
漱石さんの女性の描きかたが
私はとても好きだったのだということ。
停留場で千代子に遭ったときの描写は
とても素敵だと感じる。

この作品に限らないことだけれども、
漱石さんは艶を直接書く様なまねはせず、
所作や、その人が纏っている空気の様なものから
その人の魅力をあぶり出している様なところがあると思う。