2017/04/13

【読書日記】安部公房 方舟さくら丸



2017-20
安部公房 方舟さくら丸(新潮社版 初版)
58頁まで

また公房さんを読みはじめた。
久しぶりに「砂の女」を再読しようかと
瞬間頭をよぎったけれど、
以前買ったこの本がその横に並んでおり、
やっぱり未読作品の引力には敵わなかった。

主人公の太った男は採石場の跡地に棲み、
この世界に危機感を抱いており、
来たるべきその危機を共に乗り越えるために
一緒に暮らす住人を探し回っている、というお話。
男はその採石跡地を「船」と呼び、
共に船で暮らす人(船員候補)にいつ出会っても良いように
外出する時は常に乗船券を持ち歩いている。

乗組員は誰でも良いという訳でなく、
男独自の審査基準の様なものがある様子。
審査に合格した人だけに乗船券を渡すという。
いつもながら公房さんの不思議な世界が始まった感じ。
この世の危機ってなんだろう。

安部公房の未読作品が
まだ幾つも残っていることに、
私は幸せを感じる。


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