2017/04/24

【読書日記】井伏鱒二 山椒魚・遙拝隊長 他七篇



2017-21
井伏鱒二 山椒魚・遙拝隊長 他七篇(岩波文庫 第8刷)
読了

ここ数日、鱒二さんの小説集を読んでいた。
「山椒魚」は以前も読んだことがあり再読。
たしかあの時は新潮文庫だったと思う。
「屋根の上のサワン」もたぶん、読んでいる。
この岩波文庫はたしか均一台で見つけ、
もともと再読しようとして買った。

今朝は居眠りでひと駅乗り過ごし、
戻りの電車をただ待っているのも何だからと
「へんろう宿」から読み始めたら、
小説の冒頭にこんな一節が。

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いま私は所用あって土佐に来てゐるが、
大體において用件も上首尾に運び、先ず何よりだと思つてゐる。
ところが一昨日、バスのなかで居眠りをして、
安藝町といふところで下車するのを遍路岬といふところまで
乘りすごした。安藝町に引き返さうとすると、
バスはもう終車が通つてしまつたといふのである。
安藝町まで六里だといふ。
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居眠りをした為に読んでいる私と重なって、
思わず微笑む。

鱒二さんの小説は、他のひとも言っているけれど、
どこかしらユーモアがある。
山椒魚などほんとうにそう思う。
サワンもそうだ。
愛嬌があって、可笑しくて、
どこか切ないのだ。


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