2017/08/11

【読書日記】夏目漱石 彼岸過迄(春陽堂版 複刻版)



2017-48
夏目漱石 彼岸過迄
春陽堂版 複刻版
日本近代文学館 初刷
読了

読み終えた。
読み始めた頃は敬太郎を中心とした話かと思いきや、
これは須永が主人公と言っても良い作品だと思う。

小説を読んでいて、
登場人物に自分を重ねることは
ほとんど無いのだけれど、
この作品を読んでいて驚いた。

須永の内に、
私は自分を見た様な気がしている。
どんな自分か、というのを此処に直に書くのは
やめようと思うけれども、
この小説を読んだことがある人ならば
大方想像できると思う。

私自身、そういう自分の性質で苦しむことがあって、
どういう心持ちで居れば
泰然として自分を焦がさずに済むのか
よく考えることがあるので、
そういう苦しい部分をここまで執拗に描かれると
正直読んでて辛いところもある反面、
私だけではないのだという変な安息もある。

想像だけれど、漱石さん自身も須永に似たところが
あったのではないかという気がする。
そうでなければ、
あんな風に実感を伴って描けない様な気がする。


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