2017/01/16

島崎藤村 春を待ちつつ(アルス単行本)



島崎藤村 春を待ちつつ
アルス 第16刷
印刷者 山本榮一 大正15年11月1日 第16版
製本 奥付に記載なし
装幀 山本鼎



表紙を繰ると「春を待ちつつ」という表題の下に(感想集)とあります。
これは島村の随筆集です。
表題作の「春を待ちつつ」はこの本の一番最後に在ります。
大正14年の、これから大寒を迎えるという日に書かれた様です。
ちょうど今のこの時期ですね。



奥付です。
かつてアルスという出版社が存在した様です。
初版は大正14年3月4日、
そしてこの本は大正15年11月1日で16版とあります。
短期間でこれだけ版を重ねるということがあるのでしょうか。
印刷部数はどのくらいだったのでしょうか。



この本の初めには島村の写真が載せられています。
判りにくいかもしれませんが右の頁には
「最近の小照」と書かれており、
その下には(飯倉片町にて)とあります。



この本には見返し遊びのところに署名があります。
以前の所有者の署名でしょうか。
「1927」とありますので昭和2年です。
大正という時代が終わった翌年ですね。
当時、本は貴重だったと思います。
大切な本を所有した印として、署名をする人は
結構多かったのではないでしょうか。
私は、その様な本に対しては同じ様に
「大切にします」という意を込めて
署名をすることにしています。
私も縁あって、この本が旅する道のりの
中継点になった訳ですから。

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