2017/01/17

【読書日記】2017年1月16日~17日



武者小路実篤 若き日の思ひ出(角川文庫 第36刷)
読了
読書番号2017-6

大江健三郎 芽むしり仔撃ち(新潮文庫 第48刷)
24頁まで
読書番号2017-7

「若き日の思ひ出」を読み終わりました。
実篤は宮津の父親の台詞を通して、
自身の人生論の様なものを語っているなと感じる小説でした。
こんなにも純粋なものに触れたのは久しぶりかもしれません。
読み終わった後は実に清々しいのですが、
ここに描かれた時代からもう少し後になると、
戦争の時代に進んでゆくのだと思います。
物語の最後があまりにも幸せに満ちていますので、
その後の時代に二人(野島と正子)がどうなったのか、
かえって気になるのです。

さて、次は大江健三郎の小説です。
「芽むしり仔撃ち」。この文庫は少し前に新本として購入しました。
大江さんの小説は今までに幾つか読んでいます。
このブログを始める少し前にも「性的人間」を読みました。
較べるのもまたおかしいのですが、
大江さんの小説はまた実篤の小説とは対照的で、
もっと人間の陰惨な部分や、
描かれる生活の中の喜びというものに於いてさえ、
どこか個人的な思惑の影を伴うものだったりする様な気がします。
私にとっては、実篤の小説は少し健康的すぎるかも知れません。

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