2017/01/31

【読書日記】2017年1月30日



読書番号2017-9
カミュ 異邦人(新潮文庫 第57刷)
98頁まで

ムルソーは海辺でアラビア人を射殺してしまいました。
彼のことを私は、何に対しても「どうでもいいと思っている人」と
昨日書きましたが、それがたとえ人の生き死にに係ることであっても、
やはりそうなのかも知れません。

この小説を読み進めるうちに抱く主人公に対する違和感は、
まるで魂が宿っていない人形の様な、もぬけの殻の様な人物に
読む側が同化できないからかも知れません。

裁判の最中に居並ぶ陪審員を前にして、
電車の向かい側の席に座る乗客の様を想ったり、
法廷内で視線を浴びるなか、今更の様に
ああ自分は被告なのかと感覚したり。

「きょう、ママンが死んだ」という冒頭の一節は、
最初に触れた時とは今やずいぶんと
趣を変えて私の中に在ります。

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