2017/02/04

夏目漱石 彼岸過迄 四篇(春陽堂 縮刷)



夏目漱石 彼岸過迄 四篇
春陽堂 第30版
印刷 川崎活版所 大正9年3月18日



漱石の縮刷です。
今でいうところの「文庫本」ということになるでしょうか。
日本で初めての文庫本は岩波文庫(昭和二年)らしいので
当時はまだ文庫という言葉自体もなかったことになります。
この本の巻末広告にも、
「縮刷 三四郎 一圓九十銭 送料八銭」などと載っています。



縮刷とは言っても、
表紙は布で覆われていて色刷りの挿絵頁もあり、
物としてきちんと作られている感じがします。
この本には以前の所有者の蔵書印が押されています。
大切に扱われていたのでしょう。



それにしても、
さすがに大正時代の本ともなると
経年を感じさせます。
表紙は色あせていますし、
背表紙に貼られた紙は剥がれかかっています。



でも、おそらく頁の間に挟まれ外気に触れることを
免れたからだと思いますが、スピン(栞)だけは鮮やかな紫色で
まだ光沢すら見られます。

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