2017/02/11

【読書日記】2017年2月10日

中央公論社版 第5刷 表紙より


2017-12
谷崎潤一郎 細雪(中央公論社単行本 第5刷)
40頁まで

開口健の「輝ける闇」のあと、
何を読もうかと本棚の背表紙を眺めていました。
戦争の小説を読んだあとですので、
すこし違った趣のものを読みたい、そう思いました。

「細雪」を読むことにしました。
谷崎の小説は幾つか読んでいますが、
しばらく遠ざかっていたのと、「細雪」は未だでした。
以前このブログで書いた様に、
私の本棚には中央公論社版(昭和25年 第5刷)があります。
上・中・下巻が一冊に纏まったものですので結構な厚みとなり、
印刷が昭和25年ですので経年劣化も目立ち、
背表紙は剥離しかかっています。
それでも、私は出版当時の雰囲気を味わいたいと思いましたので
大切に布のブックカバーで覆って持ち歩いています。

ところで、とあるNHKの番組のなかで
谷崎潤一郎が「細雪」を執筆したときの様子を
再現ドラマで見る機会がありました。
この小説は1943年1月に月刊誌 中央公論で連載開始した様です。
ところが5ヶ月後に連載中止となってしまいます。
戦時中ということもあり、戦意昂揚が必要とされる中で、
この「細雪」は時代にそぐわないという理由で
連載中止となってしまったそうです。

それでも、谷崎は「細雪」を執筆し続けます。
「疎開日記」という日記には、
ひたすら「細雪」を執筆する日々のことが綴られているそうです。
空襲の最中でも「余は細雪を執筆す」と綴られているそうで、
この作品へ並々ならぬ思いを持っていたのでしょう。
機会があれば「疎開日記」も読んでみたいです。

「細雪」は大長編です。
ここしばらくは、この本を鞄の中に入れて生活する日々が
続きそうです。

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