2017/02/13

【読書日記】2017年2月13日



2017-12
谷崎潤一郎 細雪(中央公論社単行本 第5刷)
72頁まで

こんばんは。
いつも思うのですが、
本文が二段組構成の本というのは
読んだ文字の量と、繰るページ数のバランスが
文庫本に慣れ親しんだ者としては
すこし調子が狂う様な気がします。
言葉で表すのは難しいのですが、
あえて言えばリズム、とでも言うのでしょうか。
私だけかも知れませんが。

今読んでいるのは、
雪子が瀬越との縁談を断ったところ辺りです。
正確には本家の姉が相手の家を調べて断ったのですが。
以前読んだ実篤の「若き日の思ひ出」も
似た様な記述があったと思うのですが、
昔の人というのはずいぶん綿密に相手の家のことを
調べてから結婚したものだな、と思います。
興信所まで使うと言うのは、
今の感覚だとちょっと考えられないのですが。

それに、今回の縁談が破談になった理由というのもまたすごいです。
瀬越の母親が精神の病を持っているということが理由な訳で、
その母親の息子と雪子の間にできるであろう子供も
精神的な病を抱えないとは誰も保証できない、
などという思いから破談にしてしまうのです。
雪子は自分が病弱でないことを証明するために
胸のレントゲンを撮って現像したものを瀬越に送ることまでしたのに。
(それも義兄が言い出したことですが)
とにかく当時は、当人同士の意思というものが
それほど尊重されない時代だった様に思えます。

ともあれ、関心するのは人々の義理堅さと礼節です。
相手のことを思いやる気持ちというものを
この小説に出てくる人々は持っています。
読んでいると「きちんとした生活」とでもいった感じを抱きます。
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