2017/02/25

【読書日記】平成29年2月24日



2017-12
谷崎潤一郎 細雪(中央公論社単行本 第5刷)
408頁まで

「細雪」を読む日々のなかで、
谷崎についてもっと知りたいと思う昨今です。
こんなことを聞きました。
「細雪」はそれまでの谷崎の小説とは違う、と。

たしかにそうかもしれません。
私は谷崎作品を沢山読んでいる訳ではありませんが
「痴人の愛」や「春琴抄」とはやはり感覚するものが異なります。
ある種の偏った愛情(愛着)とでもいうべき匂いが、
この作品にはまったくありません。
健康的な作品、とでも言ったら良いのでしょうか。

戦時中に書かれた作品ということもあり、
在りし日の平穏で美しい生活の日々を
谷崎はひとつの作品として留めておきたかった、
そう捉える考え方に、私も賛成です。

関西特有の言葉の美しさ、
姉妹の趣のある生活ぶり、
そういった空気を感じることが、
この作品の醍醐味なのかもしれません。


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