2017/03/12

【読書日記】カフカ 審判



2017-13
フランツ・カフカ 審判 本野亨一 訳(角川文庫 第24版)
178頁まで

「審判」を読み進めています。
それにしても、物語はもう後半に差し掛かっていますが
ヨオゼフ・Kがいったい何の容疑で起訴されているのか
一向に明らかにされません。
おそらく主人公自身にも判っていないのです。
にも関わらず世の中の人々はKが起訴された事を
ちゃんと知っています。
何とも不可解な物語です。

自分ではどうにもできない手の届かないところで
事態は進んでゆきますし、仕事へ向けるべき集中力を
突如巻き込まれた訳の判らない訴訟に削がれてしまいます。

この小説を読んでいると、
「社会」と「個」というものを考えてしまいます。
社会を構成しているものは個であり、
その中の一人一人と接している分には
相手も同じ様に生活を営む自分と同じ人間なのですが、
それが集まり、自分と対する「社会」となった途端、
どうにも動かせぬ不気味な一面を内包するのではないでしょうか。

人が集まると、それはシステムの様なものになり、
やがてその仕組み事態が時として
人間を苦しめる様なこともきっとあるのだと思います。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント