2017/03/14

【読書日記】カフカ 審判



2017-13
フランツ・カフカ 審判 本野亨一 訳(角川文庫 第24版)
読了

「審判」を読み終えました。
とうとう最後まで、Kがなぜ起訴されたのか
判らないままでした。
それどころか、最後は処刑されてしまいました。

こんな理不尽さに、爪を立てることすらできず、
絶えず頭上にある得体の知れない大きなものに
引きづり回され、押し潰されるしかなかったのです。

彼の職場の人たちは、
彼が散歩した街並みは、
何の変わりもなく昨日の続きの今日が在り、
明日がまた来るのです。

ある意味、今日でも
Kの時代とは少し相貌が異なっていても、
この世の中に流れる、何か通奏の様な概念、
それは虫眼鏡で拡大して見れば何のことはない一人の人間であっても
退いて眺めれば得体のしれない抗しがたいもの、
そういう、油断のならない(その時にはもう手遅れ)とでも言うべき
不気味なものが、この空の下にも流れている様な気がします。


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