2017/03/14

【読書日記】坂口安吾 白痴



2017-14
坂口安吾 白痴(中央公論社版 初版)
50頁まで

表題作を含む小説集です。
巻頭の「外套と青空」を読みましたが、
無骨で淡々とした文体だと思います。
感情が何に依っても包まれていない、
とでも言うのでしょうか。そんな感じがします。

肉欲、というものそれ自身には
底など無いのではと思われるほどの、
湿度と暗い靄の様な中に心を浸しても、
戸外に出て青い空の下に身を晒したとたん、
自身のたった今居た、暗くじめじめした世界など
瞬間的に吹き飛んでしまう、
そういう忌憚のない移り身の速さが、
若き頃の罪の無さだと思います。

「外套と青空」という表題の意味が
終わりまで読み進めてみて解ります。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント